4月の消費者物価指数(2020年=100)は、値動きの大きい生鮮食品を除いた総合指数が110.9となり、前年同月より3.5%上がった。生鮮食品も含めた総合の伸び率は3.6%。コメ類は98.4%の上昇で2倍に迫り、比較可能な1971年以来最大の上昇幅を7カ月連続で更新した。
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総務省が23日発表した。コメなどの食料の高騰が全体を押し上げた。コメに関わる品目では穀類が27.4%、おにぎりが18.1%、すし(外食)が5.0%上がった。
また、原材料価格の上昇などでチョコレートが31.0%、ブラジルの天候不良の影響でコーヒー豆が24.8%上がった。一方、キャベツ、レタス、トマト、ハクサイ、ネギ、ブロッコリーなどの価格下落により生鮮食品の上昇幅は3.9%と前月(13.9%上昇)から縮小した。
食品以外では「電気・ガス料金負担軽減支援事業」の値引き単価の縮小で電気代が13.5%、一部商品のリニューアルでキャットフードが33.1%上昇。一方、高校授業料の実質無償化により、公立高校授業料の品目については94.1%下がった。